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10 septembre 2005

佐野真『和田の130キロ台はなぜ打ちにくいか』

はじめて父親とプロ野球を観たのが小学校2年のとき。当時の神宮球場は外野席が芝生で寝転んで観戦する人も多かった。産経アトムズ対読売ジャイアンツの試合でもうほとんど記憶にない。唯一憶えているのはジャイアンツの森捕手がぼくらの座っていたライト側に大きなファールを打ったことくらい。
子どもの頃の娯楽はプロ野球と大相撲だったんだけど、とりわけ野球は好きだった。それは今も変わっていない。
もともとものごとのしくみとかルーツをたどるのが好きだったせいもあって、プロ野球から大学野球、高校野球と観戦対象もひろげてきた。
和田毅は東京六大学時代、神宮球場でなんどかその登板を見ている。さほど身体も大きくなく、特徴的なフォームでないにもかかわらず、相手打者のバットが空を切る。それが不思議だった。織田、三沢、藤井秀悟、鎌田と早稲田からプロ入りする投手は多かったが、体格的に劣る和田がこれほど活躍するとも思えなかったし、そもそも江川卓の六大学奪三振記録を塗り替えることさえ、意外でしかたなかった。
というわけでこの本は積年の不思議、疑問の数々を解明してくれたまさにタイムリーな一冊だ。構成もテレビ番組のスポーツドキュメントを見ているようで、小難しさはないし、それでいて専門的につっこんでいるところも見受けられる。居酒屋の野球談義には欠かせない一冊だろう。

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