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31 mars 2007

城 繁幸『若者はなぜ3年で辞めるのか?』

大阪で仕事があり、その帰りに甲子園に立ち寄る。今春注目のスラッガー大阪桐蔭の中田翔の長打を期待していたのだが、残念ながら不発。チームも破れ、ベスト8に終わる。
さて最近増えてるタイトルでつかむ新書。
中身は年功序列、終身雇用といった昭和的価値観の崩壊をテーマにしている。
少子化問題もそうなのだが、結局世の中ってやつは次世代にツケをまわすことでしか成り立たないらしい。そのいちばん顕著だった時代が高度経済成長を生んだ昭和というわけだ。
昭和を顧みるとき、子どもだったぼくらにとっては石原裕次郎や美空ひばり、長嶋茂雄らスターの時代だった。経済成長の陰の部分、負の部分を覆い隠して余りあるくらい輝ける時代だった。問題をどれほど先送りしようが、それ以上の夢だの希望だのといった抽象的な明るさが世の中を照らしていたんだろう。
年功序列だから希望が持てたのか、年功序列だから希望が見失われたのか。その辺に関しては決定打はないけれど、要するに世の中にはいろんなシステムのモデルがあって、時には時代の流れに乗って脚光を浴び、時には諸悪の根源として貶められるということではないのかと思う。若者の離職率もさることながら、少子化問題に対して子どもを増やす的な発想ではない新しい社会のシステムをつくらないことにはこの「閉塞感」はどうにもならないのではないか。

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