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09 juin 2008

千野栄一『外国語上達法』

個人情報保護士の試験の問題集から。
次の記述が正しいか正しくないかを問う問題。

  個人情報取扱事業者は偽りその他不正の手段により個人情
  報を取得してはならないが、個人情報取扱事業者が、他の
  ものに指示して詐欺により個人情報を取得させてその者から
  個人情報を取得したとしても、当該個人情報取扱事業者が
  詐欺を行ったわけではないので、不正の手段により個人情
  報を取得したとはいえない。

こりゃ、わかるだろう。本当にこんな問題が過去に出題されているのだろうか。

その人が読む本というのは大きく2種類あって、興味関心があって深く情報なり感銘なりを得たいがために読む本と、ある意味自らのコンプレックスに対処あるいはなんらかの慰みを得るために読む本である。
ずいぶん乱暴な仕分けの仕方であるが、ぼくはどちらかといえば本に頼る人生を送ってきたような気がする。
小学生の頃、クラスで野球チームを組んだとき、真っ先に『野球入門』みたいな本を買って読んだし、児童センターの卓球教室に通いはじめて、最初に読んだのは『卓球教室』みたいな本だった(題名は正確に記憶していない)。そんなわけで『初歩の剣道』とか『少年カメラマン入門』とか『やさしい電子工作』とか、まずは知識から入っていくタイプだった。そして大概の場合、そんな輩が何を極めるということはない。
とはいえ、その傾向はいまだに強く、とりわけずっと弱くて、なんとかしたいと思っていたものとして語学があって、いわゆる入門書的な読み物があれば、底なし沼に浮かぶ藁のごとくしがみついてしまうのである。
『外国語上達法』
いかにも上達しそうなタイトルではないか。しかも神田駿河台下の三省堂書店の語学コーナーに置かれていたのだ。ちょうど六鹿豊著『これなら覚えられるフランス語単語帳』という本を探しに来ていたところでついつい購入してしまった。
この本の好感の持てるところは筆者が自らを語学が苦手として(もちろんそんなことはあるまいだろうが)、あくまで謙虚、かつ巧妙な語り口を保持しているところだろう。

  言語の習得にぜひ必要なものはお金と時間であり、
  覚えなければ外国語が習得できない二つの項目は
  語彙と文法で、習得のための三つの大切な道具は
  よい教科書と、よい先生と、よい辞書ということになる。

なかなか的を射ていてわかりやすい。

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