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01 juin 2008

紅山雪夫『フランスものしり紀行』

2004年、2007年と南仏を訪れた。そのせいか6月になるとフランスに行きたくなる。うずうずする。
ほとぼりをさますのにちょうどよさそうな本を見かけた。さっそく読んでみる。
著者は旅行作家というだけあって、ヨーロッパ各地に造詣が深いようだ。新潮文庫からは『ヨーロッパものしり紀行』、『ドイツものしり紀行』、『イタリアものしり紀行』と複数刊行している。
ただの旅行案内にとどまらず、各地の歴史を説き明かしながらの旅。なかなか興趣深い。とりわけ中世史は蒙昧も甚だしいゆえ、たいへん勉強になる。
さて、このものしり紀行。パリを出発点にして、ノルマンディーからブルターニュ、ロワールの城めぐりを経て、プロヴァンス、ラングドックへと反時計回りに半周する旅行案内だ。いずれ時計回りでシャンパーニュ、アルザス、ロレーヌ、ブルゴーニュなどを紹介する続編があるのだろうかと期待させる。
今回読んでみて、行きたくなったのは、モン・サン・ミッシェルはもとより、ルーアン、カーン、レ・ボー、ニーム、そしてカルカソンヌだ。昨年、アヴィニヨンを基点にして、オランジュ、アルルを見てまわった。もう少し時間があれば、ポン・ドュ・ガール、タラスコン、レ・ボーにも行けなくはなかったんだけど。
リヨンやナンシーにも行ってみたいし、ニース近郊のエズ、ヴァンスあたりにも行ってみたい。もちろんロワール川流域の古城めぐりもしてみたいのはやまやまであるが、とりあえずこの本を読んで、今、行ってみたいフランスのトップに躍り出たのは、カルカソンヌである。
ほとぼりがさめるどころじゃない一冊だったが、帯に刷られている文言「世界都市パリ、その発祥の地は中州」、「モン・サン・ミッシェルは牢獄だった」とか「最も歴史のある年は港町マルセイユ」などなど、さすがは「売り」の新潮社。軽薄路線をねらっているようで、せっかくの良本なのに、ちょっともったいない。

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