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10 octobre 2008

安野光雅『天動説の絵本』

長女が西荻の古本屋で気に入った絵本があったといって買ってきたのがこの本。
安野光雅の絵本は昭和の日本が描かれていたり、中世ヨーロッパが舞台だったりして、その空気感をふんだんに詰め込んでいる。単なる絵と文の複合体でないところがいい。この本は空の星が動いてるんじゃなくて、地面が動いているということに多くの人が気づく頃の話なのだろう。中世の迷信と近代の科学の狭間が絵本の世界にギュッと凝縮されて、おもしろおかしく描かれている。
安野光雅は一介の絵本作家ではない。なかなかの勉強家だ。少なくともぼくは天動説から地動説へシフトする時代のことなんか、これっぽちの知識もないし、想像力だって働かないもの。それにこんなに素敵な絵は描けない。

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