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18 août 2009

船本弘毅『図説地図とあらすじでわかる!聖書』

今月はじめに高校のクラス会があった。さすがに卒業して30年近くもなるとだいたい出席するメンバーも固定化されてくる。前回、前々回と欠席していたが、こまめな幹事が連絡をくれて、久しぶりに顔を出した。
もともとぼくのいたクラスには東大に行ったやつとか、野球部のエースだとか、とびきりの美人とか、めちゃくちゃ出世したやつとか、実は他のクラスにはひとりふたりいるような存在がいない。飛びぬけて偏屈なやつはぼくかもしれないが、それでもまあ大人しいくらいな偏屈さで学年全体で目立つというほどでもない。要は東京都にとって画期的なアイデアだったところの学校群制度を縮図にしたような平均的で冴えないクラスだったのだ。
そんな冴えないクラスにあって、もしかすると唯一抜きん出た才能を持ったのが男子女子にひとりずついる“幹事”かもしれない。わがクラスの幹事は冴えない不動産屋のような男子(別段不動産業を揶揄しているわけではなく、、たまたま彼が大手の不動産会社に勤務しているから言っているだけだ)とどこかの商店街の世話焼きのおばさんのような女子とが卒業してからほぼ永久幹事的に働いてくれている。しかも多方面ではどうだかわからないが、幹事としてはなかなかの、というよりかなりすぐれた才能とセンスを持ち合わせている。
でもすごい幹事がいるだけのクラスってのがやっぱり冴えないクラスなんだな。

よくホテルの引き出しに聖書が入っていて、たまには読んでみようかなとも思わないわけではないが、たいてい旅先では酔っ払っているし、なかなか実行に移せないままいい歳になってしまった。
なんで聖書を読んでみたいのかを考えてみるとやはり海外の小説を読んでいて、聖書の知識があれば、とてつもなく小さな級数の註釈を読まなくてすむな、とか絵画や彫刻など教会美術を鑑賞するのに(それも滅多にないことではあるけれど)聖書の知識があるといいよなという程度のことなのだ。その点でできるだけお手軽に読みたいという欲求にこの本は応えてくれている。
紙数の制限もあっただろうが、さらにもっと噛み砕いてくれていてもいいとも思ったが、単元ごとにほぼ決められた字数でまとまっているのと世界史の教科書のような淡々とした(それはこちらの受け取り方の問題でしかないが)文章も理解の即効性という意味で“いい感じ”だったと思う。
でも、まだまだほんとの聖書は奥行きとそれ相応のたたずまいがあるのだろうな。

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