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24 octobre 2009

庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』

昭和40年代、姉が高校生の頃本棚にあった一冊。
いっとき庄司薫は、今の言葉で言えばかなり“ブレーク”した存在だが、何ヶ月か前に毎日新聞の夕刊で取り上げられていたのがきっかけで読んでみることにした。
著者は1937年生まれだから、高校在学期間は53年から57年。それに対し、主人公の“庄司薫”は学校群制度の直前の日比谷高生だから、66年から69年にかけて在学していたということだ。それなりに齢を重ねて、青春時代を回顧しつつ、当時の若者に自分を投影したということだろう。
多くの指摘があるようにサリンジャーの“The Catcher In The Rye”に似た語り口になっていて、当時の習俗とか若者たちのものの考え方がよく描かれている。
ただ、いかんせん、頭のいいやつ、という印象はぬぐいきれない。勉学のかたわら、軽く小説のひとつふたつはさらさらっと書き上げるくらいの能力のあった人なんだろうなと思う。
それにしても学校群制度の全盛期に育ったぼくらの世代にとって、本書は日比谷高校の恰好のガイド本であっただろうと思う。「サアカスの馬」が九段高校(現千代田区立九段中等教育学校)のガイド本だったように(なことないか)。

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