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12 décembre 2009

糸井重里編『いいまつがい』

子どもの頃は、湿疹がひどかったらしい。
「らしい」というのは記憶にない頃の話だからなのだが、とにかく赤ん坊のときはものすごい湿疹でいろんな薬を塗られていたという。母親は手が自由になると掻いてしまうからと寝巻きをシーツに縫いつけたりしたそうだ。が、敵もさるもの、不自由な手はそのままに首をまわしてシーツに顔をこすりつけていたという。われながらかしこい子どもだったんだなあ。
そんなわけで今でも千倉の親戚の年寄りたちは、おまえは小さい頃はデーモンチィチィ(湿疹=できものがいっぱいできた子どもという意味の方言であろう)でひどかったけどよくなったなあと会うたびにいう。半世紀もさかのぼる話をよくもよくも繰り返してくれる。
今でいうアトピーともちょっとちがっていたようで、話を聞くとカサカサというよりジクジクしていてまさに“湿疹”という語が適切な感じだったらしい。今はすっかりそんなものはできなくなって、強いていえば夏場にひざの裏とかひじの裏辺りにあせもができやすい。乳幼児期のなごりだと思っている。
この本が世に出たときは少し話題になったし、書店で立ち読みもして、思わず笑ってしまったものだ。でも、まさか今日まで生きながらえて新潮文庫の一冊になるとは思いもよらなかった。
立ち読みしかしていなかったし、文庫化されたと聞いたのでこれはきっとちゃんと読んでみる価値ありと踏んで先日購入一気に読破した。
やっぱりこういう本は立ち読みに限る。

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