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13 janvier 2010

内田百閒『第二阿房列車』

先月、ラバーを換えた。
卓球のラケットに貼るラバーのことである。
自覚はしているのだが、フォアハンドがぼくの場合、弱い(じゃあ、バックハンドは強いのかといえばそうではなく、ただ卓球の基本技術としてのフォア打ちがまだまだしっかりできていないということなのだが)。そのことを近所の酒屋のご主人にして全日本選手権にも出場したことのあるTさんに相談したら、できるだけ弾まないラケットとラバーでしっかり振り切る練習をすればいいと言われた。そこで先月から弾まないラバーを使っている。
弾まないラバーは卓球用品の分類でいうと“コントロール系ラバー”と呼ばれ、今世界のトップ選手が使っている“ハイテンションラバー”とかかつて一世風靡した“高弾性高摩擦ラバー”とは区別される地味な商品群である。たいていお店ですすめられるのは上級者ならハイテンション、初心者でも高弾性高摩擦で、店員のフレーズとしては「こっちの方が“のび”が違います」だの「ドライブがよくかかります」だのだったりする。
まあ、それでも弾まないラバーで練習した方がいいと言われたのだから、そんなよさげなラバーには見向きもせず、やや旧式とも思えるコントロール系にしたのである。
で、肝心のフォア打ちはどうなったかというと、ラバーが弾まなくなったのは打っていてわかるが、うまくなったかどうかまではわからない。たぶん、たいしてうまくなってはいないのだろう。

『第一阿房列車』がおもしろかったものだから、ついつい『第二阿房列車』にも乗ってしまった。
こんどはいずれもけっこうな長旅である。用事が無いわりにはたくさん飲んで、たまに温泉に浸かって、記録的な豪雨とニアミスするなど相変わらずのくそおやじぶりを発揮している。

>早からず遅からず、丁度いい工合に出て来ると云うのは中中六ずかしいが、
>遅過ぎて乗り遅れたら萬事休する。早過ぎて、居所がない方が安全である。
>しかしこう云う来方を、利口な人は余りしないと云う事を知っている。汽車に
>乗り遅れる方の側に、利口な人が多い。

と、まあなかなか真理をついていて、楽しい旅である。
ここまでいっしょに旅をするともう一冊付き合いたくなる。同乗者はヒマラヤ山系氏だけではない。

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