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19 juillet 2010

さくらももこ『永沢君』

先月、次女が修学旅行で京都、奈良をまわって来た。
帰りの新幹線のホームには京都に住む姉が見送りに来て、たいそうな土産を持たせてくれたようである。
修学旅行と聞いて思い出す一冊は、さくらももこの『永沢君』だ。『ちびまるこちゃん』の特異なキャラクターである永沢君、藤木君らの中学3年生時代の物語である。
『ちびまるこちゃん』はテレビアニメーションとなって、『サザエさん』同様人工衛星アニメ化した。人工衛星アニメというのはいちど軌道に乗ったら永遠にまわり続けるアニメーション番組のことで、ぼくが勝手に名づけたものだ。つまりそこには時間の概念はない。永遠にまるこは3年生だし、かつおは5年生だ。イクラ、タラにいたっては永遠に乳幼児だ。
そんななかでこの本が画期的だったのは、永沢や藤木が年齢を重ねるという現実にきちんと立ち向かったことだ。永沢はビートたけしに憧れ、藤木は深夜ラジオのスターになり、野口は憧れのなんば花月を訪れる。平井は土産屋で万引きし、それを目撃した小杉は殴られる。そして高校受験、卒業となんとも切ない思春期の物語だ。切なさの根源は時間の流れ、ということなのか。
ちなみにまるこ、たまちゃん、まるおは登場していない。おそらくは私立の中学校に進学したのだろう。でも花輪はいる。中学受験に失敗したのだろうか。

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