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22 août 2010

中村計『甲子園が割れた日』

高校野球も終わった。
去年の秋、大垣日大がまず明治神宮大会を勝ち、春選抜は興南、そして夏も見事に連覇した。夏の上位校は大方の予想通りだったのではあるまいか。報徳学園、興南、東海大相模は前評判どおり。千葉の成田が強いていえばよく検討したということになるだろう。ぼくが期待していたのは聖光学院、北大津、開星。残念ながら今一歩だった。不運な敗戦もあれば、幸運な勝利もあったが、スポーツは練習よりも試合が選手を強くする感がある。勝ち進んだチームは勝ち進んだぶんだけ着実に強くなっている。練習は嘘をつかないとよくいうが、勝利も嘘はつかないと思う。
また1年を通してチームのレベルを保ち続けること、さらにはチーム力を強化していくことはたいへん難しいことだと、毎年のことだが、思い知らされる。秋からコンスタントに全国レベルの力を保持し続けたのは興南、東海大相模であり、この両校が決勝を争ったのは不思議ではない。選抜をわかせた日大三や帝京は夏の大舞台にすら立つことができなかった。一方でこの春から力をつけてきた学校も多い。激戦区兵庫を勝ち、近畿大会を制した報徳や春の東北大会を勝った聖光学院、近畿大会で報徳には敗れたものの昨秋から飛躍的に強くなった履正社などがそれにあたるだろう。
松井秀樹が甲子園で5敬遠された試合はテレビで観ていた。当時はずいぶんなことをしやがるもんだなあと思っていたし、純粋に松井のバッティングを見たいと思ったものだ。今はどうかというと、野球に限らずスポーツでは勝つことが重要性であるとの思いが強い。作戦として当然のことだったと思えるようになっている。そういった意味では、この本は今さらな感じではあるのだが、かつて明徳義塾の野球に苛立ちを感じていた頃の熱い自分が懐かしく思えた。
東京の秋季大会一次予選は来月中旬からだという。来年の夏はもうはじまっている。

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