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12 août 2010

吉村昭『羆嵐』

都心の電車が空いて、高速道路が渋滞する。盆暮れ正月とはよく言ったものだと思う。
どことなく、であるが東京は風通しがよくなったような気がする。あるいは日本海を進む台風のせいかもしれないが。
今週末は休みをとって、千葉の千倉に恒例の墓参りに行こうと思っている。宮脇俊三もたいして話題にしなかったなにもない房総半島の突端である。最近は東京駅八重洲口からバスの便もあり、東京湾に渡した橋を通る楽しみができた。かつてはフェリーで渡っていたところだ。
ここのところいっしょに仕事をしている某広告会社の営業T君が今まで読んだなかでいちばん怖い小説ってなんですかと訊く。
怖いといってもねえ。スリラーとかホラーとかあんまり読まないし、スティーブン・キングとかですかね。
などと話し込んでいたら、クリエーティブディレクターのHさんが怖いといったら、吉村昭の『羆嵐』だよ、怖いよう、と話の輪のなかに入ってきた。怖い話ときいて、そこであらすじを聞いてしまっては元も子もないので、そこから先は話題を換え、続きは読んでみることにした。
人間にとって“怖い”というのは、地震・雷じゃないけれど、超常現象とか凶悪犯などではなく自然現象なのだと思った。ふだんぼくたちはそうしたものに対する文明という備えを整えているから、恐怖を感じないだけであって、やはり無防備なまま自然そのものに立ち向かうというのは非常に恐ろしいことなのだ。
たとえば夏場に起きる水の事故などその最たるものといえよう。

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