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11 décembre 2010

佐藤達郎『教えて!カンヌ国際広告祭』

先日久しぶりに高田馬場から早稲田界隈を散策した。
ツイッターで知り合った下町探険隊に加わったのだ。探険隊のメンバーはすでに立石だの向島だの三ノ輪だの方々を歩いているつわものばかり。たまたまぼくが以前、20台の最後の歳から5年近く早稲田に住んでいたということで仲間入りしたわけだ。
夕刻高田馬場ビッグボックス前で待ち合わせして、早稲田松竹や今は廃屋となっている名曲喫茶らんぶるを見て、古書店街を歩き、早稲田大学構内へ。大隈講堂前で後発のメンバーと合流。隊長Kさんの母校であるなつかしの文学部校舎へ。Kさんは卒業以来だとしみじみした様子。
お腹も空いたので馬場下町のキッチンオトボケで思い思いの夕食。やはり一番人気はじゃんじゃん焼き定食。K隊長の説明によれば、ジンジャー焼き、要は生姜焼きがなまったものだろうとのこと。ビールを飲みながら時間をかけて完食した。とにかくみんなお腹がいっぱいなのでとりあえずどこかでお茶でも飲もうと喫茶店に入る。
ここからがまるで学生ノリ。尽きない話で盛り上がり気がつけば夜の10時。じゃ、そろそろってことで解散となった。学生街に迷い込んだ大人がすっかり学生気分になってしまったわけだ。K隊長いわく、「学生に戻りたいな。学生に戻れたら、こんどはちゃんと勉強するぞ」
佐藤達郎は2004年のカンヌ国際広告祭フィルム部門の日本代表審査員である。よくよく考えればこの年、ぼくはこの広告祭に参加しているのである。著者が審査会場で浴びるようにフィルムを観て、とめどない議論を積み重ねているとき、ぼくは会場をあちこちはしごしながらエントリー作品を観ていたのだ。
そういうこともあって妙になつかしい気分になった。筆者の思いは広告制作者たちに向けた新しい時代の広告の模索であるはずなのに。もちろんそれはそれで勉強になる一冊だ。
その一方でぼくはなつかしいものが好きなのだ。

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