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08 décembre 2010

小林信彦『怪物がめざめる夜』

先週また野毛に行ってしまった。
ぼくが十数年前に辞めた会社の後輩だったKに会ったのだ。Kはしばらく仙台にいて(ぼくがいた頃はまだ会社は小さく、その後合併して支社ができた)、今年になって横浜支社勤務を命ぜられた。
四日市出身で中学の頃上京。それ以降しばらく東京に落ち着いていた。もともと野球はドランゴンズ、ラグビーは明治、競馬は藤田伸二と一度決めたら応援し倒すタイプであるが、仙台時代は楽天も応援するようになり、東北の祭という祭も見てまわったという。頑固一徹ではない人なつっこさも持っている。
声の大きいやつに悪いやつはいないというらしいが、まさにそんなキャラクターだ。行った先、行った先でしっかり根を生やし、地元に親身に溶け込んできたことが話の端々にうかがえる。横浜はまだまだ初心者だと謙遜しているが、なかなかどうして、野毛や山手あたりのいい店にはかなり精通している感がある。
そんなわけで先週はたいへん混み合う焼鳥屋から都橋の風情のあるスナックをめぐり、最後は地元で人気の中華へ。サンマー麺、餃子、紹興酒が締めの3点セット!と高らかに声をあげるKはすっかりハマっ子のようである。
伊集院光が深夜ラジオで言及していたのがこの本。
ありえそうでありえない話より、ありえなさそうだけどありえるかもしれない話のほうが物語としては断然面白い。
この本はもちろん後者だ。20年近く昔に書かれた小説なのにきわめてありえそうな予感のする恐怖小説だ。もちろん10~20代の若者を虜にするカリスマというキャラクターが現代的かどうかというのは別として。

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