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26 avril 2011

井上寿一『戦前昭和の社会 1926-1945』

Kawara2
天気のよいとある日に地下鉄東西線に乗って、妙典に行ってみた。
この駅は開業してから10年ちょっと。比較的新しくできた駅で駅舎もきれいだし、駅前にも町らしい町はない。昭和成長期に生まれ育った浦安とか行徳とは異なる新興の駅といった雰囲気である。
駅から歩くとすぐ江戸川に行き当たる。橋がかかっていて、水門がある。江戸川もここまで下流になると、まわりに高い建物の少ないせいもあって、空ともども広い。水上スキーを曳くモーターボートが水しぶきを上げている。川の向こうに見える高層ビルは市川か。
江戸川沿いを歩いて、篠崎に出る。あっというまに江戸川区になった。川沿いをしばらく歩いたが、その先の橋までは相当距離がありそうだったので、引き返して、都営地下鉄の篠崎駅に出ることにした。なんの変哲もない日のなんの変哲もない散歩。
関川夏央によれば、戦前昭和の日本は決して暗いだけの時代ではなく、戦後社会に失われていく「家族」の生活のパターンが生まれ、安定的に成熟していった時代だという(たしかじゃないけどたしかそのようなことを書いていたような気がする)。戦前昭和に対するそんな興味をもって手にした一冊がこの本である。
格差社会であるとか新興宗教の台頭、あるいはカリスマの誕生など、現代日本との対比で昭和戦前を読み解くという試みは興味深いものがあるが、果たしてじゅうぶん解き明かせたかどうか。
篠崎からひと駅乗って、本八幡に出る。京成八幡の駅前で永井荷風が好きだったというかつ丼を食べた。荷風はずいぶん甘いかつ丼が好きだったんだな。

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