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14 mai 2011

赤瀬川原平『東京随筆』

Kunitachi
世界卓球選手権がロッテルダムで行われている。
男子単期待の水谷隼は前回王者の王皓に準々決勝で敗れ、ベスト8止まりだった。男女とも8強のほとんどが中国選手。そのレベルははかりしれない。水谷も相当王皓の卓球を研究したであろうが、逆に水谷がそれ以上に研究されていたのではないか。あまりにも呆気ないゲームだった。
日本卓球はとかく、打倒中国を掲げてはいるが、実際のところは超級リーグにトップ選手を派遣するくらいのことで現時点では抜本的な打倒中国策に至っていないように思われる。東大野球部が元プロ野球選手の谷沢健一をコーチとして招へいしたように日本の卓球も中国のトップクラスの指導者を招いみてはどうだろう。
日頃、近所の体育館で卓球をしていると教えるのが大好きなおじさんが必ずいるものだ。頼まなくても無償でああだこうだと指導してくれる。莫大な卓球人口を誇る中国のことだ。超A級の教え魔がいるに違いない。
今、毎日新聞の土曜日夕刊に「川本三郎の東京すみずみ歩き」という連載があるが、以前連載されていた散歩コーナーが赤瀬川原平の「散歩の言い訳」だった。この本はその連載を単行本にしたもの。赤瀬川原平は難しいこと、面倒なものを好まないタイプの人なので散歩という、ある意味、意味のない行為にはうってつけの人物である。
この本でも行った先々の歴史や薀蓄なんぞに字数を多く使わない。読んでいて散歩している気分になる。その点が川本散歩と少し違う。そのくせときどきいいことをいう。「どの店も美味しそうだが、昼食というのは失敗すると明日までないから、選ぶ目にも力が入る」、「静かなのは音がしないというより、静かな人たちがいるからだと思った」などなど。抜書きしておく。

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