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18 juin 2011

博報堂ブランドデザイン『「応援したくなる企業」の時代』

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博報堂で長いことクリエイティブに携わってきた先輩が先週亡くなられた。
先輩といっても歳は14も離れた高校のバレー部の先輩で、バレーボールを直接指導していただいたこともなければ、コピーライティングを教わったわけでもない。OB会で何度かご挨拶差し上げて、その後博報堂でお会いすると「どう?がんばってるかい」とやさしく声を掛けていただけるようになった。何年か前にはカンヌ国際広告祭でお会いしたこともあった。
ぼくのような若輩者にとって(さしてもう若くはないのだが)そんな些細なことがうれしかったのだ。
それにしても博報堂の人たちって上手いなと思う。
かつて高度成長期の終焉を大衆の時代から分衆の時代へという示唆を与えたが、分衆というネーミングは言い得て妙だった。
ここのところの企業コミュニケーションのあり方を見てみると商品やサービスの差別化をはかってもモノが売れない時代になっている。むしろそんな微差を広告表現で補うよりか、企業の理念なり哲学なりに賛同してもらってファンになってもらった方がよほどいい。
そういうことをこの本は上手いことまとめている。企業側からの発想でもなく、それを単純に裏返した消費者視点の発想でもなく、企業と生活者が共創していく時代だ、というわけだ。まさに情報伝達的に飽和した社会、すなわちテレビコマーシャルの全盛期から、Webを経てソーシャルメディアの全盛期を迎えるにあたって現状考えられる最適なコミュニケーションの考え方だろう。
お通夜は梅雨時らしい小雨模様の日だった。

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