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23 juillet 2011

中竹竜二『リーダーシップからフォロワーシップへ』

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フォロワーシップという言葉に新しい何かを感じた。
組織はリーダーとフォロワーから成る。一般には強いリーダーのいる組織は強く、リーダーシップに欠けるリーダーが率いる組織は弱いといわれる。カリスマ指導者といわれた元早大ラグビー部監督清宮克幸が退いた後監督に就任した中竹竜二は本人も認めているように(どちらかといえば)強いリーダーシップを発揮するタイプの指導者ではなかった。ところが中竹はカリスマ性がなかったかわりに卓抜した理論を持っていた。
それがこの、フォロワーシップという発想である。
中竹監督率いる早稲田ラグビー部は決して弱くはならなかった。2006~2009年までで大学選手権優勝2回、準優勝1回。まったく恥ずかしくない戦績である。
冒頭「組織はリーダーで変わる」のと同様に「フォロワーで変わる」と打ち出している。この考え方が実に現代的である。個人の持ち味を組織に活かす、そのために今必要とされるのは組織を“あるべき姿”へ引っ張っていくリーダーシップではなく、個のスタイルを組織の中に浸透させ、確固たる組織のスタイルを構築する、いうなればフォロワーを育てるリーダーシップなのだ。
中竹メソッドはこのほかにも、スキルよりスタイルを重視する姿勢、成功よりも成長を重視する見方、できる人とすごい人の差などフォロワーシップを支える独自の視点をふんだんに備えている。後日、あらためて熟読してみたい一冊だ。

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