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13 septembre 2011

夏目漱石『門』

グリコ、チヨコレイト、パイナツプル。
子どもが小さい頃、住んでいたマンションの外階段でよく遊んだものだ。
この遊びを正式に何と呼ぶのかは不明だが、これにはちょっとしたコツがある。とりわけ小さい子ども相手には有効な方法なのだが、とにかく負けてもいいからひたすらチョキを出し続ける。負けても3段だから、そう大差はつかない。向こうがパーでも出してくれれば2敗ぶんは一気に追いつく。そのうち相手も子どもながらにさっきからチョキしか出してないぞと気づくはずだ。その空気を読んだらすかさずパーを出す。このパーを出すタイミングさえ間違えなければ、仮に大きくリードされていてもすぐに追いつき、追い越せる。イメージとしてはチョキチョキチョキチョキパーチョキチョキって感じだ。
それはともかくたまには読みたい名作シリーズ夏目漱石。
今回は『門』を読む。再読ではない。50を過ぎてはじめて読む『門』である。
平穏な、なんてことない夫婦の暮らし。小津安二郎の映画を観ているような感覚に陥る。ときどきさざ波が立ち、夫婦のエピソードが挿入されて、少しだけその生い立ちが明かされる。
静かな静かな小説であるが、その後の日本文学や映画、ドラマに与えた影響は大きいんだろうな思える佳作である。
ちなみに子どもたちとしりとりをすると「る」攻めにする。うちの子どもたちが小さかった頃(幼稚園くらい)、ぼくはロクでもない親だったと最近ちょっと懐かしい。

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