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21 septembre 2011

常盤新平『銀座旅日記』

最近読書量が落ちた。
目が疲れているせいではないかと思うのでむしろ少しずつ読めるものを読むようにしようと常盤新平のエッセーを神田の三省堂で見つけた。
翻訳者の常盤新平を知ったのは(おそらく)80年代、そのきっかけはアーウィン・ショーの『夏服を着た女たち』だった。その後しばらくショーの小説にはまった。『はじまりはセントラルパークから』、『若き獅子たち』、『夏の日の声』、『パリスケッチブック』、『ルーシー・クラウンという女』などなど。今では入手が難しいものが多い。ショーの翻訳といえば常盤新平というイメージをずっと持っていたけれど、よくよく調べてみると案外そうでもない。カート・ヴォネガット・ジュニアの翻訳イコール浅倉久志というほどではない。不思議なものだ。
ショーの作品の中で好きなのは『ビザンチウムの夜』と『真夜中の滑降』だ(いずれも常盤新平訳ではないが)。もう一度読んでみたい。今となっては記憶はおぼろげどころか遠くかすんでさらに厳重に梱包されている。旅行カバンがすり替えられて、フィルム缶をなくしてしまった話はどっちだったっけ、などとさっきネットで調べるまですっかり混乱していた。
とまあ、常盤新平はアーウィン・ショーを紹介してくれた人ということで僕にとっては偉大な方なのであるが、老後も読書に励み、おいしいものを食べ、旧交をあたためているのを見聞し、安心した。病気を患ったこと、外出が減ってきたことなど心配な面も多々あるけれど、いいあとがきを書かれていた。
4、5日かけて著者の何年かを追ってきたが、読み終わってちょっと寂しい。

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