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15 mars 2012

竹内正浩『地図と愉しむ東京歴史散歩』

Kafun
古い映画を観た。
佐藤武監督「チョコレートと兵隊」、1938年製作の東宝映画である。藤原釜足と沢村貞子が夫婦役。夫の勤める印刷所の娘が高峰秀子だ。昭和13年ということは高峰秀子が東宝に移籍して直後くらいの作品か。
この映画、実は近年アメリカでフィルムが発見されたという。アメリカが日本人の国民性の研究のため没収していたためともいわれている。国立近代美術館フィルムセンターに保管されているが、滅多なことでは上映の機会がないため、昨夜神保町シアターに出向いたというわけだ。
題名のチョコレートは明治チョコレートで、今でいうタイアップということか。質朴な地方の生活と戦意高揚と呼ぶにはややのどかな戦場シーンとが交錯する映画であるが、宣伝効果は抜群だったと思う。明治製菓に限らず、昭和の戦争時代、企業という企業はあまねく国策企業だったのだ。
ロケ地は北関東の渡良瀬川付近ではないかと思う。冒頭釣りを楽しむ親子のバックに鉄橋が見える。この風景は今どうなっているのか。
古い地図に興味がある。昭和40年代でも50年代でもいい。
実家に古い地図がある(古いといっても母親は普通に使っているが)。お台場が開発されていなかったり、北砂に広大な小名木駅がまだ残っているような地図である。江戸や明治の古地図もいいが、近過去の地図もなかなかいい。
ちょっとした「ブラタモリ」的な本に出会った。中公新書らしい掘り下げ方をしていた。

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