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01 décembre 2012

守屋英一『フェイスブックが危ない』

Asukayama
駒込の西尾中華そばを食べに行こうと思ったんだ。
霜降商店街という豊島区駒込から北区西ヶ原につらなる長い長い商店街の入口にそのラーメン屋はあった(商店街は霜降銀座、染井銀座、西ヶ原銀座、ふれあい通り商店街と微妙に名前が変わる)。
その先は滝野川で都電の停留所がある。いずれにせよ散歩というのは暇だからするわけなので、この豊島区と北区の境目が気になって歩いてしまった。車も通れないような路地が区境になっていたりして、なかなか興味深い。駒込駅の南側は文京区で住所も本駒込となる。むしろこちらの方が駒込で豊島区の方が新駒込なのではないかなどとコマゴメしたことを考えてしまう。
西ヶ原まで来るとつい王子まで歩いてみたくなる(欲をいえば、十条か赤羽まで)。滝野川一丁目から都電の専用軌道に沿って飛鳥山まで歩いた。その先は堀江敏幸が『いつか王子駅で』の中で絶賛した、東北新幹線の高架下まで公道との併用軌道になる。堀江敏幸に言わせるとこの下り坂がもたらす「原初の快楽を満喫できるのは、あの由緒正しい花屋敷のジェットコースターを除いてほかにない」らしい。
この本(もちろん、『いつか王子駅で』ではなく、『フェイスブックが危ない』のほうだ)の筆者はIBMでセキュリティの専門家として活躍されているほか、行政機関などが主催するセミナーで講演を行っている。手慣れた言葉で慎重に対処する、そんな姿勢が感じられる。ややもすれば慎重すぎるきらいがないではない。そんなこといちいち気にしていられるかよとも思う。しかしながら情報セキュリティに取り組む姿勢としてはそれくらいのほうがいい。本書を読んで、おもしろそうだからなどという動機でうかつにアプリを許可しなくなった。
そういえば西尾中華そばはどこかに移転したとか移転するとかで霜降銀座にもう店はなかった。王子まで歩いて都電に乗り、早稲田に出た。ようやくラーメンを食べに来たのだと思い出し、メルシーで400円のラーメンを食べた。

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