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13 février 2013

森鴎外『山椒大夫・高瀬舟』

NEXUS7というタブレット端末を手に入れた。
スマートフォンでたいてい事足りるのだけれど、電話中に予定を問い合わされたときいちいちスケジュールを見るのが面倒なのと、打合せ中、資料画像や映像を人に見せるのに小さな画面を何人かで見入る風景がどうも間抜けに思えたからだ。プレゼンテーションで映像資料を見せるとき、ノートPCの画面を先方に向ける動作もどことなくかっこ悪いと思っていた。
だが、実際にNEXUS7を手にすると、そんなスケジュールの閲覧だの、プレゼンテーションだのといったかっこいい使い方をする機会はさほどなくて添付ファイルで送られてきたPDFの資料をながめるとか、結局はフェイスブックやツイッターを見る程度の使い方しかできていない。
最近になってようやく電子書籍をダウンロードして読めるようになった。不思議なことだが、同じ文字情報を追いかけているにもかかわらず、紙に印刷された文字は比較的スムースに頭に入っていくのにディスプレイに映しだされた文字はなぜだかありがたくないと思ってきた。それなりの文章を綴って文字校正をする場合でも、画面上では気づかなかったことが赤ペンを持って紙に対峙するとたくさん間違いが見つかる。
時代はペーパーレスに向かっているなどともう十年以上も前からいわれていると思うのだけれど、身体がペーパーレスに馴染まない。ということでせっかくタブレット端末もあることだし、ディスプレイ文字に慣らすことにした。
読み切れるかどうかもわからないので基本は短編で無料。夏目漱石、森鴎外、芥川龍之介など近代の名作が思いのほか揃っているのだ。林芙美子の短編なども充実している。図書館に行って、書庫から出してもらわなければならないような全集にしか収められていない短編も多い。
今回は新潮文庫に収録されている森鴎外の短編をキンドルから拾い読みしてみた。
半月ほど電子書籍を読み漁り、少しは身体が慣れてきた。でもやっぱり本は紙がいいな。

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