旅行・地域

20 octobre 2013

本田創編著『地形を楽しむ東京「暗渠」散歩』

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時間が許せば、ふらっと東京の町を歩く。
まだ行ったことのない土地の方が圧倒的に多い。できれば東京23区内を均等に訪れたいと思っているのだが。不思議なもので生まれも育ちも東京なものだから、フラットな視線で東京の町を眺めることができない。どうしても思い出や思い入れのある町が地図上で、あるいは脳裏に浮かんできて知らず知らずにそういう町ばかり歩いている。
たとえばずっと住んでいた大井町とか馬込とか戸越などいわゆる地元はよく歩く。不思議なことに馴れ親しんできたとこちらが一方的に思っているつもりでも案外知らなかった道や新たな発見が多い。へえ、この道はあの道につながっていたのか、とか実家と目と鼻の先にまったく通ったことのなかった道がある。
たとえば高校のあった飯田橋から、神田方面。あるいは麹町方面。毎日通っていたというのは実は過信に過ぎず、知ってるつもりになっているだけだったりする。みんながよく行く店だから、よく通る道だから自分も知っているつもりになっている。戒めなければいけない。
月島や佃島。ここは母が下宿していた大叔父の家があったので幼少の頃の思い出がある。
赤坂丹後町。伯父が家を買って、母も佃島から移り住んだ。
駒込西片町。父方の大叔父が住んでいた下町。記憶はないが、その町の名前は耳に残っている。
よく歩く町はこうした知っている町が多い。もっと本を読んだり、映画を観たり、自分自身とかかわりのない町に興味を持たなければいけないんじゃないかと思うのだ。
川の本を読んだ。
川といってもかつて川であった川の本だ。
子どもの頃近所の公園で手打ち野球(その後ハンドベースボールと呼ばれたらしいが最近の子どもたちはやるんだろうか、そんな遊び)をしていて、公園の外まで打球を飛ばせばホームラン。すぐ近くを流れる立会川に落すと一発でチェンジだった。立会川にボールが落ちると少年たちは靴と靴下を脱ぎながら走って一カ所だけあった梯子段を降りてボールを拾いにいったものだ(もちろんそこは立ち入り禁止だったけど)。ボールを拾った子はそこで声高に叫ぶ。
「チェンジ!」
立会川のその場所は今ではバス通りになっている。

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23 mars 2013

皆川典久『凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩』

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大井町から武蔵小金井の大学に通っていた。
京浜東北線で品川に出て、山手線で新宿。新宿から中央線に乗り換える。電車に乗っている時間がだいたい1時間。駅から大学までは20分ほど歩く。大井町までやはり15分強歩くから、通学時間は1時間半を越えた。
往きに新宿で中央線に乗るとまだまだ先は長いと思うのだが、帰りに新宿に着くともう帰ってきたような気分になった。高円寺を過ぎて、中野に近づくとさほど遠くないところに新宿の高層ビル街が見えてきた。今ほど数多くはなかった。三角形の住友ビル、シックな色合いの三井ビル、レンガ色のセンタービル、そして京王プラザホテル。
先日仕事で新宿らしい風景を撮影することになり、どこかいいポイントはないだろうかとさがし歩いた。高島屋の屋上庭園に行ってみたりしたが、高層ビルがきれいに見える場所があまりない。そこで思い出したのが中央線の車窓から見えた高層ビル群だった。
なんどか電車で往復してみると大久保〜東中野間、東中野〜中野間で西新宿方面に視界が開ける場所がある。東中野あたりは神田川が北上するあたりで土地が低くなるので、障害物を比較的避けやすい。おそらく結婚式場の日本閣あたりから撮影すればいいのだろうが、ちょいと写真を撮らせてくださいってわけにもいきにくい。どこかさらに見晴らしのいいポイントはないだろうか東中野から山手通りを北上してみた。そうだ、中井だと思い出した。
西武新宿線の中井駅の北側は高台になっている。一の坂、二の坂と坂に数字が振られている。坂の上には目白大学があって、以前訪ねたとき教室から見える山の手の景色がすばらしかったことも思い出した。
ちょうど山手通りが西武線を越えたところが崖のようになっていた。一の坂を上がっていくと南側に開けたいい撮影ポイントがあった。そもそもこの崖は西武線と平行して流れる落合川が削った谷だ。手前に目立つ障害物が少なく、中望遠レンズでいい感じにビル群が切りとれた。
東京の凸凹は実に楽しい。

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09 juillet 2007

6月24日フランクフルト経由成田へ

今回の旅は大きくいえばプロバンスの世界遺産めぐり。広告祭にかこつけて思う存分歩きまわるつもりだったんだけど、現実はなかなかそうもいきません。適度に観光、適度に視察といったよくいえばバランスのとれた旅、悪くいえば中途半端な旅。それでもまずまず楽しめたと思います。
欲をいえばきりがありませんが、それはまた次の機会にということで。今度はニーム、ポン・ドュ・ガール、リヨンあたりまで足をのばしてみたいし、今回行きたかったけれど行けなかったヴァンス、サンポール、エズなど行きたいところは山ほどあります。次回はツアーではなく、個人旅行で訪れたいとも思いますし。
そんなことを考えながら、フランクフルトを経由して無事成田までたどりつきました。

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6月23日カンヌ国際広告祭

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夕方から表彰式がはじまりました。グランプリはUNILEVER,DOVE SELF ESTEEM FUNDのEVOLUTIONというフィルム。


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近頃のお化粧ってどうよっていうメッセージ。ちょっと頭のいいコミュニケーションだなって感じです。


表彰式終了後はビーチでパーティ。ものすごい混雑ぶりです。明朝のフライトがはやいので本日ははやめに退散。ホテルに帰って荷づくりです。Party

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6月22日カンヌ国際広告祭

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さてカンヌ国際広告祭ですが、フィルム部門(テレビCM)のショートリスト(予選通過作品)が発表になり、まる1日かけて全作品を観ました。さすがに1日中会場にいると効きすぎた冷房に体調を崩す人もいるようです。
街ではリゾート客にまじって世界の広告制作者が明日最終日に発表されるフィルム部門のグランプリについてあれこれ議論しています。もちろん何を話しているかなんて聞き取れませんが、たぶんそんな話をしてるんじゃないかと思うわけです。

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6月21日ヴァロリス

カンヌ駅前のバスターミナルから20分ほどの場所にあるヴァロリスに行ってきました。
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晩年ピカソが訪れ、ここで陶芸に目覚めたといわれています。バス停近くの小さな広場にはピカソのつくったブロンズ像があり、ピカソ美術館もあります。バスから見えるカンヌの街や地中海の風景もなかなかです。
午後はふたたびニースに向かいました。これは主におみやげの買出しです。駅前のスポーツ用品店でサッカーフランス1部リーグマルセイユのレプリカユニフォームを買いました。

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6月20日グラース

二日間遠出をしたこともあり、今日は近場でのんびり過ごすことにします。カンヌの国鉄駅のすぐ横にバスターミナルがあります。グラース行きのバスは頻繁に出ているようで、それに乗って香水の街グラースを訪れました。
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グラースは皮なめしのさかんな街だったようでその匂い消しのために香水がつくられたといわれています。カンヌからバスで40分くらいでしょうか。山の斜面にある街なので陽射がカンヌやニースとはひと味違う印象です。街並みもただの石づくりというより多少黄色がかった感じでコントラストが強く感じられます。
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坂道を降りたり、登ったりして、旧市街の広場やステンドグラスがきれいなノートルダム・デュ・ピュイ大聖堂教会、香水工場を見て、お昼を食べて帰ってきました。カンヌから離れると多少物価も安いみたいです。

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08 juillet 2007

6月19日アルル~フォンヴィエイユ~マルセイユ(2)

アルル発13時48分マルセイユ行き。
この列車を逃すと今回の旅でマルセイユに立ち寄ることはできません。やはり14時~16時という時間帯は列車の本数が著しく少なくなるのです。次に来る列車は17時。マルセイユで乗り換えて、カンヌに20時過ぎに着くほぼ最終列車です。
駅に着いて次の列車の時刻を確認しようと思ったら、なんとマルセイユ行きが30分遅れ。助かりました。この旅、思いのほかついています。
列車は30分以上遅れてアルル駅に到着。40分ほどでマルセイユに到着しました。
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夜9時過ぎても明るい南仏は15時から17時くらいの西日がいちばん暑く感じられます。マルセイユに到着したのがちょうどその灼熱の時間帯。方々歩き回った疲れもあって、軽く散策するにとどめることにしました。
まずはどこに行ってもお決まりの駅舎の撮影。着いたらすぐに駅の写真を撮っておくと後で写真を整理するときに便利です。マルセイユ駅は少し小高い場所にあるので、まずその見晴らしにびっくりします。そして遠くにノートルダム・ド・ラ・ギャルド大聖堂が見えます。これが今回の旅の最後の世界遺産です。
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とにかく暑いので旧港あたりを歩いて、石鹸のお店を見たりするも力尽き、凱旋門を見て再び駅に戻り、ビール休憩。
帰りの列車は18時1分発。自動販売機で切符を買って待っていたら、またもや30分遅れの表示。どうやら後で聞いた話ではモナコでストライキがはじまって、その影響もあったとか。ビールを飲みながらぼんやり切符をながめているとどこかおかしい。カンヌからアビニョンTGVまでひとり40ユーロくらいだったのに、帰りのマルセイユ~カンヌが3人で30ユーロちょっと。よくよく見るとクーポンを持っている人用の切符らしい。一応ちゃんとした切符に変えてもらおうと切符売り場に並ぶも長蛇の列がなかなか前に進まない。そうこうするうちに遅れた列車がやってきたのでそのまま乗ることに。
検札が来たら、罰金とられるかもと思うと憂鬱で、しかもフランス語であれこれわからないことを言われるのも面倒なので、フォンヴィエイユのタクシーのときみたく、またまた仏作文します。《J'ai achete ce billet avec un coupon freqence. Mais je n'ai pas de coupon. Je voudrais demender l'addition, s'il vous plait. 》
念のため仏文科出身のYK氏に見せると「だけどぼくにはクーポンがない…、泣かせますねこのフレーズ」と爆笑されました。
かくしてマルセイユからカンヌまで2時間少々の旅。結局検札はあらわれず、名作文は日の目を浴びることはありませんでした。

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6月19日アルル~フォンヴィエイユ~マルセイユ(1)

世界遺産の旅二日目。
前日スーパーで買い込んだパンとハムとコーヒーで朝食をすませ、駅に向かいます。めざすはアルル。案内表示通りのホームで待っていたら、どこからか列車がやってきて、ずっと止まっています。が、行き先がマルセイユ行きではありません。マルセイユ行きはいつ来るのかとどきどきしながら待っていたら、発車直前にホームの表示が変わって、マルセイユ行きに。はやく来て待っていたわりにはあわてて乗り込んで、冷や冷やものです。
アルル駅には40分ほどで到着。駅を降りて歩き出すとすぐに石造りの建造物が見え隠れし、世界遺産のにおいがぷんぷんします。
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まずはお目当ての円形闘技場へ。ここも古くて大きくて石です。今でも闘牛が行われているそうです。客席のいちばん高いところから見渡すプロバンスの街並みと山並みは圧巻です。その下をローヌ川が静かに流れています。
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続いて古代劇場、市庁舎、サントロフィーム教会と見て、ゴッホの絵でおなじみのカフェ・ヴァン・ゴッホへ。一応お決まりのアングルで写真を撮りました。あと共同浴場を見て、モノプリでビールを買って駅に戻りました。アルルは観光名所がまとまっているため、非常に効率よく見てまわることができます。9時過ぎに着いて、1時間半ほどの散策でした。
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11時10分にフォンヴィエイユに行くバスが来ます。フォンヴィエイユにはドーデの『風車小屋だより』の舞台となった風車があります。早起きしたご褒美にとバスに乗り込みました。バスに乗って30分ほどでフォンヴィエイユに到着。降りるときに近くに座っていた老夫婦が風車小屋に行くには右に行くんだよと教えてくれました。厳密にいうとそんなに明瞭に聴きとれたわけではなく、<ムーラン>と<ドロワット>が聴きとれたのでたぶんそう言っているんだろうと推測しただけです。
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バス停から歩くこと15分ほどで赤い屋根の風車小屋が見えてきました。まわりには何もありません。あるのは風車小屋だけです。圧倒される何もなさです。のどか過ぎる光景です。20分ほどぼんやり過ごして、バス停に戻りました。
さてアルルで時刻表を見たときには13時10分発のバスがあって、これに乗れば13時48分のマルセイユ行きに乗れると思っていたのですが、帰りのバス停で時刻を見ると次は14時10分となっています。ちょっとショックです。とりあえずお昼でも食べて、そのお店でタクシーを呼んでもらおうと考えました。下手にしゃべってわからなくなるより、紙に書こうということになって、《Appelez nous le taxi pour Arle, SNCF.》とメモ用紙に書いて店員に見せたら、どうやら通じたようす。後で考えると《le taxi》ではなく《un taxi》ですね。とはいえ、お昼時のせいかタクシーはなかなか来なくて、13時半ころようやく到着。チップを多めに払って店を出、タクシーでアルルに向かいました。
が、しかしアルル駅に着いたのは13時50分過ぎ。アルル駅は閑散としていました。

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07 juillet 2007

6月18日オランジュ~アビニョン(2)

オランジュはアビニョンサントル駅から20分ほどのところにあります。駅は小さく、また駅前も静かな佇まいです。めざすはローマ時代の古代劇場。
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駅前の道を15分ほど歩くとすぐに見えてきました。巨大な石のかたまりです。35ミリのレンズでは引き尻が足りません。劇場の客席側がサントゥロップの丘と呼ばれる小高い丘になっていて、さっそく登ってみました。オランジュの街が一望できます。もちろん古代劇場も眼下に見えます。舞台の壁面にある像はアウグストゥスです。ローマの征服者たちはこうした劇場や闘技場を次々につくっていったんですね。
市庁舎や広場を見て、駅に戻ります。オランジュには古い凱旋門もあって、やはり世界遺産に登録されているのですが、ちょっと遠いこともあり、午後の残りの時間をアビニョンの観光にあてることにしたのです。
ところが駅に行く途中、時刻表を見てみると1時間半以上待たされることになります。アビニョンで泊まるホテルもさがさなければなりません。どうしたものかとしばし考え、長距離バスターミナルに向かうことにしました。もしかしたらアビニョン行きのバスがあるんじゃないかと思って。
来た道を引き返して地図を頼りにバスターミナルへ行くとアビニョン行きのバスが止まっていました。ちょうど出発するところだったのです。なんとかすべりこんで40分ほどのバスの旅。無事アビニョンに戻ることができました。

アビニョンに着いてホテル探しです。KK氏のおすすめは駅から近いホテルモンクラール。親切な日本人のスタッフがいてアパルトマンタイプの部屋を見せてくれました。キッチン付き、シャワー付きで1泊90ユーロ。3人で泊まるなら安いもんです。で、即決。部屋で少し休んで、アビニョン観光に出発しました。
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まずは法王庁宮殿を見て、サン・ベネゼ橋を見て、オペラ座や市庁舎も見て…とお決まりのコース。この一帯がアビニョン歴史保存地区と呼ばれる世界遺産であります。とりわけ法王庁はその巨大さと壁面の質感に圧倒されます。
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城壁の外を歩いて遠くからサン・ベネゼ橋を見てみたいと思ったのですが、あいにくの雨。城壁内をくまなく散策して、はやめの夕食をとって、本日の行程は終了としました。

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